| オリガ・モリソヴナの反語法 | |
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「ナツイチ」フェアの頃買ってから、置いたまま
ほかの本を読んでいたんだけど、とうとう読了。
会社帰りの電車の中、寝る前、とちょっとずつしか読めな
かったんだけど、読み始めると引き込まれる。
わかりやすい、あらすじは文庫の後ろから・・・
「1960年、チェコのプラハ・ソビエト学校に入った
志摩は、舞踏教師オリガ・モリソヴナに魅了された。
老女だが踊りは天才的。彼女がだ濁声で「美の極致!」と
叫んだら、それは強烈な罵倒。だが、その行動には謎も
多かった。あれから30数年、翻訳者となった志摩はモスクワ
に赴きオリガの半生を辿る。過酷なスターリン時代を、
伝説な踊り子はどういきぬいたのか。」
一人の女性の半生が段々わかっていくのが面白い:★★★☆☆
モリソヴナのラーゲリ(強制収容所)体験と、志摩が
同じ教え子のカーチャと、次々に現れる情報提供者
に応援されながら先生の過去を少しずつ探りあてていく
過程にドキドキして「次!次!」という感じだった。
最初は志摩の学校時代から始まるんだけど、その時
のモリソヴナへの印象が本が進むにつれて
どんどん変わってくのも魅力。
最初は気の強すぎる、口が悪い老女の先生。
しかも平気で2、30歳位年サバよんでるし。
それがだんだん、先生の過去を知るうちに
その苦労と共に頼もしくかっこよく見えてきて
今には絶対生きていないこと(過去を知るだけで
志摩たちが絶対に再会できないこと)が悲しくなった。
まさに主人公たちと一緒に一人の女性の生涯を
発見していく感じです。
と共に、歴史に弱い自分が情けな〜い。
スターリンというかモスクワについて知ってること
なんて無いもん。。。
そこを踏まえてもう一回読んでみたいと思った。
あと作者の米原さん亡くなったんだよね・・・
最後に池澤夏樹(!)さんとの対談が掲載されていて
次に書いてみたい本の話とかしていて、切なくなって
しまいました。でもこの「オリガ〜」は完成されたのは
良かったよね。


すばらしい小説です
